中国のレアアースは、日本に対するアドバンテージにはならない [ビジネス]
中国産レアアースが
世界市場の9割以上を占めていることを
ご存知でしょうか?
いわゆる独占状態ですね。
一時期、
中国が地位と利益と日本への圧力を高めるために
レアアースの輸出規制を実施したときは、
日本をはじめ各国は、苦しく不安な時期をすごす羽目になりました。
しかし、各国は危急に際し素早く対応し、中国以外の調達先の確保 や
そもそも レアアースの使用量を減らし、依存度を低くすることの技術 や
代替品の開発を進たことで 危機を乗り越え、今日に至っています。
( ≧へ≦)ノ
その結果...
今、市場でのレアアース価格の下落が止まらない状況です。
その為、レアアースを独占する中国は、レアアースの「叩き売り」状態に陥っているのだとか。
猛き人(かどうかは?ですが)もついには倒れる。盛者必衰の理。
...は、この場合ふさわしくありませんね。
「 自業自得 」 と言ったところですか。
┐( ̄ヘ ̄)┌ ヤレヤレ
大量に出回ることが値崩れを起こしている原因なら、普通は製造規制をかけるところですが、
勝手に輸出規制をかけて 世界中の国を敵に回したことが仇となり、
中国は、世界貿易機関(WTO)から 「 中国によるレアアースの輸出規制は不当 」 と判定を受けています。
つまり、勝手に販売量の制限ができない状態なのです。
また、中国はレアアースを生産するコトはできても、製品化する技術がありません。
これが どういう状況を生み出すかというと、
>レアアース原料(粗加工)を輸出して薄利を得る。
>輸出さたレアアースは日本や欧米などで製品化される。
>加工された完成品をレアアース原料よりはるかに高額な価格で購入する。
というような、負の連鎖を起こすような状況になっています。
一説には、粗加工後に輸出される時点で10元~20元程のものが、
加工された完成品では1000元 くらいになるのだとか。
( ̄◇ ̄;)エッ ...
かつてトウ小平は、中東が石油なら中国はレアアースだとして、戦略資源に位置づけましたが...
レアアースをどうしたら本当の意味で戦略資源とできるのか?
すでに答えは見えていますが、果たして巨竜はどういう身のこなしをするのでしょう。
(・ω・)ノ
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