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億単位の落札額は、回収できるのか? [その他]

 あっという間に億を突破してしまうからヤフオクなどとはケタが違う 
 何の話か?というと、実はこれウマ/競走馬の話である。

ネットオークションで相場より高く落札されることが珍しくないように、せりは過熱しがち。
それが馬の場合は、一声1000万円などが多く、億の壁を「あっ」という間に突破してしまうのだから、ヤフオクなどとはケタが違う。

馬の価値、値が上がる理由は何かといえば、血統。
誰しも分かるように、優秀な馬の間に生まれた子馬の値は、つり上がる。

国内セール(※1)史上最高値の6億円で競り落とされた“トゥザヴィクトリー2006”と言う馬は、母トゥザヴィクトリーはエリザベス女王杯に勝ち、父はダービー馬のキングカメハメハとういう超良血馬で日本競走馬協会でも「血統がずばぬけて良い」と言われていた。

しかし、だからといって良血馬が数々のレースで最高のパフォーマンスを発揮し、賞金を獲得。
落札額をペイしてくれるかというと...そうも行かない。 - 実際は育成にもお金がかかっているのだから、落札額以上稼いでくれないと困るが -

良血馬がレースに勝てず消えていくケースは珍しくないようで、先ほどの“トゥザヴィクトリー2006”は体質の弱さから馬名登録さえされず、未デビューのまま繁殖入りし、獲得賞金はなんとゼロ、1円も馬主に貢献しなかった。

この他にも、04年には「エアグルーヴの2004」(父はダンスインザダーク)が当時の国内せり史上最高額の4億9000万円で落札され、“ザサンデーフサイチ”という名でレース生活を送っているが、今のところ31戦3勝、獲得賞金7000万円余りとセリ額を満足するには遠い。

また、07年に3億円で落札された「マイケイティーズの2007」は“アドマイヤハーレ”という名で2戦1勝、獲得賞金690万円で乗馬に転身している。


※1)セール|競走馬における競売=オークション=セリ市である。


 ダービー馬は、億以下で排出されている。 
 ディープンパクト、 キングカメハメハ、 今春のダービー馬ディープブリランテ は、日本でもっとも高いスタータスを誇る競走馬せり市「セレクトセール2012」(日本競走馬協会主催)で競り落とされているが、その額は順に7000万円、7800万円、3100万円-と、億に及ばない馬であった。

どうも高額で落札された馬というのは、その額ゆえに大切に扱われ「エリート」「ボンボン」の線の細さを露呈してしまい、勝てずに消えていくケースが多いようである。



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