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BRICSは脅威か?

最近開かれた 「 BRICS 第5回首脳会議 」 では、世界銀行と国際通貨基金(IMF)に対抗する新たな開発銀行の創設が宣言されました。
(∩ ゚д゚) ヘェ-


BRICS 」(ブリックス)という言葉は、アナタにとってさほど重要ではなくても、新聞で目にしたり、ニュースで聞いたりしていることでしょう。

今は BRIC と 「 S 」の字が大文字ですが、当初は BRIC と 「 s 」 の字は小文字でした。
(むしろ、今も s だと思っている方も多いかもしれませんね)

もともと 2011年に投資銀行ゴールドマン・サックスの調査部長:ジム・オニール氏が、経済成長著しいと見込まれた ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)の頭文字をとって合成した造語です。

その後、2010年に政治的理由で南アフリカ(South Africa)が参加したコトで、BRICs の s が S となりました。


そんなことを耳にすると特別経済に詳しくない私などは、 「 BRICSはなんかスゴイなぁ 」 とか 「 中国も含まれているから、日本の脅威になるのか? 」 などと、日本経済の底辺のほんのわずかな部分しか支えていないにも関わらず、心配しています (^^;;;

しかし、色々な利害関係が発生する国々ですから、BRICS に於いてもオモシロイ事象が見て取れます。

先ず、 「 BRICS 」 になぜロシアなのか?

BRICS は “...経済成長著しい...”国々を指す言葉としてつくられましたが、経済成長著しいとは、  『 それまで 貧弱な経済体制であった国が、自国に在る何らかのパワーによって富を得ることができるようになり、その成長が伸び続けることによって、既存の全体的な体制に変化をもたらす状況 』 を指していると考えますが、私たちは この変化している国々をさして 『 発展途上国 』 と言っていますよね。

ロシアは確かに経済成長していましたが、アナタはロシア産業で 「 石油 と ガス 」 以外に思いつくモノはありますか?
ありませんよね。
昨今は、シェールガス、シェールオイル などの新しいエネルギー供給源が発掘されたり、それ以外にも各国でエネルギー改革が図られるなどして、ロシア産業の根幹を揺るがしています。
その結果、去年のロシア経済実績は停滞しているのです。

経済規模の差がありすぎるのでは?

南アフリカ経済が他の4国にくらべ小粒すぎる。 逆に中国経済は他の4国をまとめた規模よりも大きい。

これほど経済格差が大きく 5国しかない体制だとしたら、公平な議論ができるのか疑問ですよね。

BRICS は 団結力に欠けている?

冒頭で話した 「 世界銀行と国際通貨基金(IMF)に対抗する新たな開発銀行 」 の件では、詳細なところは何も示されなかったようです。
この件については 去年のニューデリーBRICS会議で発表されたのですが、それ以降進展がないということですね。

BRICSの内側は、
アジアの覇権をかけて中国・インド・ロシアが争い(政治面)、
ブラジル・インド・南アフリカは中国人民元の影響を懸念し(経済面)、
ロシアと中国は インドとブラジルと南アフリカが国連安保理の常任理事国入りの邪魔をしている。(品格面)

>う~ん、どうなんですかね (・・?

団結と協調ができなければ、BRICS などと振られても まとまった分だけ摩擦が増えて損失が発生するだけでのような気がしますが、BRICSの構成を見ると(直感的には)当分解決されそうにもないような気がしますね。

つまり、「 BRICS の本当の脅威は未だ発生するものではない」と...
(・┏0┓・)ノ


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